大磯小桜、ふるさとせのうえに帰る!(瀬上小校庭に桜植樹)

令和4年2月25日瀬上小学校校庭に桜の植樹を行いました。瀬上町の備中足守藩分領瀬上陣屋跡で生まれ育った齊藤廣昭様が大切に育て、新しい品種として認定された「大磯小桜」の寄付をいただき、瀬上の新しいシンボルのひとつとなり、子どもたちの健やかで明るい未来が開けるように祈念をしながら会員一同、児童の皆さんとともに植樹を行いました。

みなさんは瀬上小学校のすぐ近くに、「備中足守藩分領瀬上陣屋跡」という史跡があることを知っていますか?すこしむずかしい名前ですが、あの有名な豊臣秀吉公にゆかりがある名所です。陣屋とは江戸時代の役所のようなところで、その地域の中心として機能した場所になります。瀬上陣屋跡には、300年以上も前からたっている、とても大きなさくらの木があって、今でも毎年春になると、とてもきれいな花を咲かせ、瀬上町の風景を鮮やかに彩ってくれています。その瀬上陣屋跡で生まれ、小さいころから桜を見て育った「さいとうひろあき」さんは、木を大切に守りながら、苗木(さくらの子供)をたいへんな苦労と努力でふやしてこられた人です。今は神奈川県の大磯町というところに住んでおられます。

さいとうさんは、移り住すんだ大磯町でもこの瀬上のさくらを咲かせようと、苗木を大磯町にも植えて、いちから育てる取り組みをしています。そんなある日、育てているさくらには、一般的な普通のさくらには無い、特別なとくちょうがあることに気が付きました。調べたところ、そのとくちょうは今まで他に無いもので、まったく新しい種類のさくらであることがわかったのです。この新しいさくらは令和2年2月1日、正式に新たな品種としてみとめられ、「大磯小桜(オオイソコザクラ)」と名づけられました。

今回、瀬上小学校創立150周年の記念として、この新品種オオイソコザクラの苗木が、さいとうさんから送られます。瀬上から大磯へと旅立だったさくらの木は、新たな品種となってふるさと瀬上に帰ってきたのです。

このさくらを、瀬上小学校のシンボルの一つにくわえてもらうため、みなさんの手で校庭に植えてもらいたいと思います。みなさんと一緒にこのさくらの木も成長し、学び舎と共にみなさんの人生をあたたかく見守る存在となってくれることでしょう。瀬上小学校のみなさんが、瀬上陣屋跡にあるさくらの親木のように大きく、また、オオイソコザクラのように新たな気風を持った、立派な人間に成長してもらいたいと願っています。

瀬上昭友会

瀬上小学校の児童へ送ったメッセージ

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